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PCエンジンHuカード USAプロバスケット【エイコム】 1989.12.1
PS2のNBAライブでも書きましたが1990年頃日本では空前のバスケブームがありました
キッカケはバスケの神様と言われたマイケル・ジョーダンです
そしてスラムダンクです
それまではバスケなんてものは野球・サッカー・バレーさらに柔道・剣道よりさらにマイナーだったので当然ゲーム化も少なく出来もお粗末でした
このゲームはどうかというとまあいいかなというレベル
良作という程ではありません
それでも他にバスケゲームがないので結構やっていた印象ですね
この時代のゲームでは当たり前ですが選手は皆同じ方向に向かって前進します
今のゲームのようにポジションを取ったりパスに合わせたりしません
スチールも頻繁でゲーム中は常にバタバタして慌ただしいです
これはサッカーゲームもそうでしたしそもそも実際の小学生のサッカーもみなボールに群がってました
このゲームの素晴らしい所は選手ごとにグラフィックが違う事です
パーツの組み合わせて作ってるんでしょうけど上手く描き分けられてますね
もちろんゲーム中のグラフィックも違います
今でこそ当たり前ですがこの時代としてはかなり凝った作りです
バスケの良い所は1チーム5人なので選手の個性が生きやすい事ですね
ドリームチームもジョーダン以外の選手にそれぞれ個性がありましたし
スラムダンクもスタメン5人の個性が本当に面白かったですしね
ダンクシュートの際はカットシーンが入ります
カットシーン自体はそこまで新鮮な気はしませんでしたがシュートのタイミングを合わせるというのはいいシステムだと思います
これならディフェンス側もただ見てるだけじゃなくブロックができますからね
選手の浮遊感もなかなかカッコいいです
関係ないですが選手のユニフォームが時代を感じさせますね
90年代初期はバスケもサッカーもテニスもみんなピッタリしたパンツでした
最初にパンツが大きくなったのはバスケではないでしょうか
スポーツの中でもファッションはNBA選手の影響が一番大きかったと思います
ストリートバスケなんかだともう田舎の女子高生くらいの膝丈だったりしますね
まあダボダボし過ぎたりタトゥーだらけの腕なんかは賛否ありますがそれだけ影響が大きかったのでしょう
NBAでは明確な基準ができたらしいですが個人的には丁度カッコいい丈でおさまったという印象です
やっぱりスポーツはカッコ良くないと憧れませんからね
全然関係無い話が続きました
バスケゲームとしては良い出来ですが一スポーツゲームとしてみると微妙ですね
バスケ自体が点の取り合いという事もありゲームだと盛り上がるシーンに欠けるんですよね
野球でいえば満塁、アメフトならワンプレーで試合が決まるという分かりやすい展開がありますがバスケだとそういうシーンが少ないというか分りづらい
実際のバスケであればワンプレーで流れが変わったり1人の選手が無双したり派手で面白いんですがゲームでこれを再現するのはなかなか難しいんでしょうね
まだまだ初期のバスケゲームですからなおさらです
ゲームの場合弱い方はずっと押されっぱなしでズルズル負けていくだけです
という訳で友達の中でもバスケ好きの1人がCPU相手にひたすらやっていた印象です
メーカーはPCエンジン屈指のお粗末ゲーム【武田信玄】を出したエイコム
それと比べると完成度はかなり高いです