ストⅡでもファイナルファイトでもない
スーパーファミコンソフト マッスルボマー【カプコン】1994年3月30日
カプコンでは珍しいプロレスゲーム
キャラクターデザインは北斗の拳の原哲夫氏です
登場キャラクターにハガーがいたりザンギエフとつながりのあるキャラクターがいたりします
グラフィックや必殺技コマンド等ストⅡやファイナルファイトの流れを汲んでいますね
純粋なプロレスというよりも若干格ゲー色が強くなっています
システムはプロレスらしく打撃技、投げ技、極め技
一般的なプロレスゲームと違うのは必殺技がコマンド入力という事ですね
ハガーであればボタン同時押しでダブルラリアット、掴み技でレバー一回転とボタンでスクリューパイルドライバー等
ストⅡのように各キャラクターによって連打だったりコマンドにも差があります
またよくあるプロレスゲームのように掴んでから連射勝負ではなく相手を掴んだ側に攻撃チャンスが生まれます
無理に掴みに行くと打撃攻撃を食らいますし打撃を外した隙に掴まれてしまいます
このシステムは非常に良いと思いますね
組んでからの連射勝負では駆け引きもクソもなくひたすら連射勝負になってしまうんですよね
この辺の駆け引き要素はさすがストⅡを生んだカプコンですね
攻撃は駆け引きなのに防御となると完全に連射勝負
投げ技も関節技もフォールも返す側は全て連射
劣勢に立つとひたすら連射している印象です
大半のプロレスゲームやプロレスゲームの金字塔ファイプロでもこのシステムを採用していますがこれだけは絶対反対です
最新のWWE2Kシリーズなんかはこの辺を工夫していますね
連射で返すシステムは攻撃側がボタン一つで出せるのに対して防御側の労力があり過ぎるんですよね
ですので関節技を繰り返されると非常にテンポが悪い試合になってしまいます
テンポだけでなく空気も悪くなります
実際のプロレスも現在はハイフライヤーが人気を集め関節技はよほど見せ方が上手くないと難しいと思います
選択できるキャラは多くはないもののカプコンらしく登場キャラクターは個性的でカッコいいです
見た目だけでなくモーションなんかもさすがカプコン
そしてゲーム最大の魅力はタッグマッチです
通常のタッグマッチではなくバトルロイヤル式です
マルチタップを繋げば4人同時プレイも可能です
タッグマッチなのでストⅡほどガチンコ感がありません
シンプルな操作性で派手な展開になるのでパーティプレイにはもってこいです
このゲームは一人でやるか多人数でやるかで大きく評価が分かれると思います
ゲームの完成度は非常に高く熱烈なファンも多かったと思いますが残念ながら続編は出ませんでした
※wikiによるとアーケードでは出ていたそうです
幽遊白書なんかもそうですが4人同時の格闘ゲームって凄く面白いんですよね
背後からぶん殴ったり1人の敵をタコ殴りにしたり1vs1には無い面白さがあります
今で言えばスマブラなんかがそうですがそれよりもう少し生々しい闘いがしたいんですよね
今更ですがSteamあたりで是非続編を出して欲しいですね
ちなみに個人的タコ殴りゲーム最高はウォリアーズ【PS2】です