武蔵野線

ファミコンソフト 六三四の剣 ただいま修行中【タイトー】1986.8.8
剣道漫画、六三四の剣のゲーム化ですね
私は漫画は知りませんがこの当時はアニメで見ていた記憶がありますね
未だに剣道漫画というと六三四の剣という感じです 『しっぷうどとう』も好きですけどね
ジャンルは横スクロールアクションです

刀と違いバシバシという打撃感は結構気持ちいいです
また上段中段下段と攻撃が分かれてる所なんかは剣道らしさが上手く表現されていたと思います

道中の敵は原作とは全く関係ありません
ただいかんせん難しい・・・友達が持って来たソフトなので本腰を入れてやってないというのもありますがやたら難しい記憶しかありません
友達がプレイ中偶然バグで無敵になった事がありました
一応裏技として雑誌でも掲載されたそうですがそのやり方も電源を入れたままどうのこうのみたいなデンジャラスなやり方だったのでバグって偶然そうなったのでしょう
この無敵で驚いたのは敵に当たって死なないだけでなく穴に落ちても上から降ってくる本当の意味の無敵でした
まともにやると難しいだけにこの裏技のインパクトは強かったですね
その後どうなったのか全く覚えてませんがおそらく途中でバグって止まったかなんんかでしょう
このゲームのメインは本編よりもむしろ対戦モードです

本編は1P専用ですが対戦モードでは2P対戦ができます
剣道らしく5人選んで団体戦がプレイできます
ボクシングと違い一本制なので一瞬のスキを突かれて勝負がきまります
構えやキャラクター毎の個性、必殺技などかなり凝った作りだと思いますが自分が買ったソフトじゃないのでその駆け引きを楽しむ程上達しませんでした
それでも1本制というのはゲームとしてはテンポが良く何度も遊んで盛り上がった記憶があります

十字キーで相手に分からないように並びを決めるというのは面白かったですね
ボクが小学生の頃は柔道より剣道の方が身近な習い事でした
何でなんでしょうかね 剣道の方が初期投資がかかるし中学校からは柔道部の方が多いのに不思議です
安全性の問題でしょうか それともボクの周りだけの話だったんでしょうか
という訳でボクの友達の仲にも剣道をやってるヤツ(ヒロト)がいました
水曜日は剣道の日で遊んでいても途中で抜けて練習に行ってました
ぼくの家は道場のすぐ近くでヒロトは直接練習に行くのがいつものパターン
その日も友達数人と遊んでいると「剣道行ってくるわ・・」と暗い顔で去っていきました
残されたボク達もヒマなの行ってみようかという流れになりました
練習前なのでまだヒロトの他に2人だけ
周りには防具やら竹刀やらがたくさん置いてあります ガキにとっては興味津々
さすがに他人の道具をいたずらするほどクソガキじゃないのでヒロトの道具をいじり始めました
竹刀を振ってみたり籠手をつけてみたりお決まりのビッグザブドウのマネをして「グロロロロ」と言ってみたり
そんな事してればお決まりの結末で先生がやってきました
剣道を教えているのは学校の先生だったのでボク達の事も知った顔です
先生は激怒しました
スポーツで用具を雑にあつかったりバスケットボールやバレーボールを足で扱うのは絶対NGでしたが礼儀を重んじる剣道なら尚更でしょう
その先生は学校じゃそんなに怖くなかったのですがその時の先生の迫力には圧倒されましたね
ボク達は正座させられお説教されました
長いお説教の最中ボクは神妙な面持ちで聞いていたのですが隣のヒサシがゴソゴソして落ち着きがありません
何だこんな時に・・と気になってしましたがここで集中力を途切らせれば先生の怒りに油を注ぐだけです
無視しているとボクの顔の近くにヒサシの手が伸びました
「うおっぷ!」思わずボクは噴き出してしまいました
ヒサシの手はとんでもない悪臭を放っていたのです
悪臭の原因は少し前に付けた籠手です
ボクが吹いたのを見てヒサシも笑ってしまいました
笑いは伝染するもので他の2人も釣られて笑いだしてしまいました
そこからはメチャクチャでした
先生が怒鳴ると30秒くらいは我慢できるのですがじょじょにゲージが溜まって行き一杯になると大爆笑してしまいそれに釣られて他の3人も笑ってしまいまた先生が怒鳴るという悪循環
この手のパターンは数えきれないほどありますね
先生は「練習した汗が染み込んでいるのがそんなにおかしいか これはヒロトが一生懸命やった証なんだ」
と言いました
しかしボクはヒロトの性格を知っていたので練習後に放置しただけだろうと思ってました

ふと横をみるとヒロトが被害者面してるのがムカつきました
長いお説教が終わり先生は「お前たちも剣道やらないか?」と言いました
先生としてはクソガキの性根を叩き直したかったんでしょうね
おわり