みんゴルやろう

プレイステーションソフト みんなのGOLF【SCE】1997年7月17日
ゴルフゲームというのは不思議なもんです

普通ビデオゲームでスポーツゲームをやるなら好きなスポーツです
最低でも興味があるやった事があるスポーツでしょう
しかしゴルフに関しては全く違います
小学生のファミコンキッズはゴルフなんぞ全く興味ありませんでした
それでもファミコンの【ゴルフ】、【ゴルフUSコース】、【ナムコクラシック】等があり


スーパーファミコンでも【遥かなるオーガスタ】なんていうマニアックなゲームがヒットしました
なぜ実際のゴルフに1㎜も興味がないファミコンキッズがゴルフゲームが好きなのか
理由は簡単ゴルフはテレビゲームと非常に親和性が高いのです
操作の基本システムはファミコン初のゴルフゲーム【ゴルフ】から同じです
ボタン1回目で振りかぶって、2回目でパワーを調整して、3回目でインパクト
これだけですから誰でもプレイ可能です
また対戦も2人だけじゃなく4人でも可能です
交代プレイですから適度に緩く適度に緊張感があって友達とプレイするにはもってこいのジャンルです
操作自体にそこまでテクニックの差は出ませんが難しいのはコースを読む事です
これは完全に経験がものをいいます
ゲーム毎に癖があるうえに当然コースも全く違います
経験が少ないと力加減も分からないしあさっての方向に打ったり
こればっかりは何度もプレイして覚えなければどうしよもありませんでした
遥かなるオーガスタなんかはとくに顕著で初心者では全く相手ならず気まぐれに対戦なんて事はほぼありませんでした
ゴルフゲームと言うのはそういうもんだと思ってましたがみんゴルは違いました
初めてやったのは発売から結構経ってからなのでベスト盤だったかもしれません
夜中の12時くらいにバイトを終えた友達がみんゴルを持ってきました
私は人からもらったPSがあったものの当時はゲームをほとんどしなくなっており誇りを被っている状態
みんゴルの名前は知っていたものの全く興味が湧きませんでした
しかし友達はハマっているらしく来るなりプレイしようとしつこい ブラっと来たというよりもみんゴルの相手を求めてきた感じです
気乗りしないままスタートしましたがプレイ直後にこれは今までのゴルフゲームと違うなと思いました
みんゴルはとにかく初心者に優しいゲームでした

落下地点の表示だけでなくそこの複雑な地形までボタン一つで表示されます
これなら何度もプレイせずともプレイできます
風向きや傾斜等プレイヤーの判断にゆだねられる部分もあるものの最初の2~3コースも回れば大体わかってきます
複雑なコースもマリオカートでいうヨッシーのような初心者向けキャラを選べばかなりカバーできます
そしてとにかくプレイしてて快適

ショットの爽快感はもちろんですが画面の切り替わりも一瞬です
既に書いたように落下地点が表示されるのでダラダラと悩む事もありません
コレは自分以上に対戦相手を待つ時間が大幅に短縮されるのが大きいです
ゲームはテンポが良くバシバシと進んでいきます
これまでのゴルフゲームで対戦するとハーフでもお腹いっぱいだったのにみんゴルは4ラウンドくらい続けてプレイしました
わざわざわバイト終わりに対戦相手を求めてやってくるだけの事はあります
そいつは私だけじゃなくバイト先や学校の友達の家に入り浸ってはみんゴルをプレイしていました
夜バイトが終わる頃になると「みんゴルやろうぜ」と電話がかかってきました
まあ私なんぞはヒマなんで別にいいんですが当時共通の友達に彼女ができたばかりのヤツ(太郎)がいました
学生時代彼女が出来たばかりの時なんて幸せの絶頂で片時も離れたくないのが甘酸っぱい恋です
しかしみんゴル野郎は容赦なく夜になると「みんゴルやろうぜ」としつこく誘っていました

最初は付き合っていた友達も連日連夜のみんゴルにさすがに嫌気が差したようでそれは態度にも表れていたのでしょう
初期は太郎との対戦が多かったのに後期は私との対戦の方が増えました
もちろん3人であった時は3人でみんゴルをプレイしました
当時は本当にみんゴル漬けだった記憶があります
良いゲームだったという事ですね