ウッヒョ~ッ!
スーパーファミコンソフト 糸井重里のバス釣りNo.1【任天堂】1997年2月21日
PS1くらいまでは定期的に釣りゲームがリリースされていましたね
大抵のゲーマーは趣味があればそれをゲームでやりたくなるものですから釣りだって同じです
ただ私は釣りには全く興味がありませんでした
このゲーム以前にも釣りゲームはプレイしたものの面白いと思った事もありません
このゲームを買った理由は1つが任天堂と言う事、そしてもう一つがパッケージです
親しみやすくて明るい絵柄は他の釣りゲームとは全く違う雰囲気でした
この辺は糸井重里のセンスだったんでしょうか
この時代は糸井重里がやたらもてやはされていましたね
CMでは「くうねるあそぶ」 テレビ番組では「徳川埋蔵金」ファミコンではもちろん「マザー」
凄くバブルの香りがしますがはじけて消える事なく今もしっかり現役ですね
肝心のゲーム内容ですが私にはさっぱり面白さがわかりませんでした
そりゃそうです元々バスフィッシングに全く興味ないのですから
パッケージとは裏腹に中身は本格的な内容でした
天気や時間でポイントを選び魚に合わせてルアーを選び上手く竿を操る事で魚を釣り上げます(あんまり覚えてませんが)
任天堂にしては遊び心が全然感じられませんでした
私が選んだ理由は釣りに興味が無い人間でも任天堂なら楽しませてくれるだろうという期待からでした
とっつきやすいのに奥が深いというのが任天堂ゲームですがこのゲームはただ本格的でマニアに向けた内容でした
糸井重里が本物のバスフィッシング好きが故に悪い方向に出たような印象です
もっともこれは私みたいな釣り好きでない人間の意見でファンからの評価は高いものでした
釣りゲームは減ったもののゲーム内での釣り要素は多くみられますね
ゼルダの伝説、モンスターハンター、牧場物語、どうぶつの森、さらに龍が如くなんかでも
やっぱり釣り要素は楽しい
コレもゲーム内で有利になったりアイテムが手に入るから楽しいのであってサイズを求めるだけの釣りゲームだと私には厳しい
という訳で実際のプレイ時間はトータルで3時間くらいですかね
中古で安かったので特に後悔もしませんでした
釣りと言うとボクが高校入学したてでまだクラスメイトともたいして仲良くなってない頃、前の席のヤツ(公平)と喋っていると釣りの話になりました
そいつは釣り好きでいかに釣りが楽しいかを力説していましたが私は全く興味が無いので聞き流していました
話している内に他のヤツも寄って来て釣りの話で盛り上がりました
といっても釣りの素晴らしさを語るのではなく公平に対して「あんななの何が楽しいんだ?」「釣った魚食えるのか?」「エサが気持ち悪い」だのどちらかというと冷やかす内容でした
公平は「じゃあ皆で一回釣りに行こう、そうすれば絶対に楽しさが分かる!!」というので私を含め4人で釣りに行く事になりました
道具は4人分全て公平が準備しコンビニ飲み物と食べ物を買い自転車でダムに行きました
まだお互い大して仲良くない頃でなんかフワフワした人間関係が何とも言えませんでしたね
山の上なので死にそうになりながら自転車をこぎました
高校は海の近くだったので磯釣りでも良かったのですが当時にわかに流行っていたバス釣りになりました
公平としてもただ釣り糸を垂らすだけよりも楽しいと思ったのでしょう
しかしこれが完全に裏目に出ました
何度竿を振っても全く釣れません 生餌なら放置して置く事もできますがルアーなのでそれもできません
皆が何度も何度もルアーを投げるのですが一向に釣れません
こうなると誘った公平はあせってきます 仕掛けやポイントを何度も変えては挑戦するものの状況は変わらず
ぼく達3人も半ば諦め魚を釣るよりもルアーをいかに遠くに飛ばすかを競い始めました
こんなくだらない事でも勝負となると結構白熱するものでタイミングを変えたりルアーを変えてみたりして結構盛り上がりました
やはり重みのあるルアーの方が有利なので公平の工具箱から一番重そうなルアーを付けて思いっきり一振り
勢いよくルアーは飛んで行きそのまま対岸の茂みに消えていきました
ど素人が適当な知識で糸を付けたのでしっかり結ばれていなかったのです
公平は怒るかと思いきや今日一で盛り上がってるボク達を見てむしろほっとしているようでした
怒ると思っていたボクもほっとしました
まだ4人とも大して仲良く無かったのですがこの事でだいぶ距離が縮まりましたね
帰り道気まぐれに投げたら鯉が一匹かかりました