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F1サーカス【PCエンジン】レビュー

F1を教えてくれた(気がする)

今回はニチブツの名作F1サーカスです


ゲーム内容は見下ろし型です

ラジコン操作のファミコン(ディスク)のF1と違って自車は常に上向きなので操作はシンプルで分かりやすいです

この当時はセナ、プロスト、マンセルが現役で日本でもF1ブーム真っ盛りでした
日本人でも中島悟、鈴木亜久里などF1に興味がない人でも知ってるような盛り上がりでした

とんねるずの生ダラでセナが石橋貴明さんとカート勝負なんかしてましたね
今考えるとスゴイ時代です

当然F1をモチーフにしたゲームもたくさん発売されました
それらの中でこのF1サーカスが他と違ったのは何といってもレース以外の拘り

プレイヤーは一人のF1パイロットになってキャリアをすすめるのです

ゲームはチームと契約するところから始まります
もちろんいきなり上位チーム(マクラーレン、フェラーリ、ウイリアムズ)と契約はできません
まずは下位チーム(レイトンハウス、オニクス、リジェ)などで実績を残して上位チームと契約し優勝を目指します
車の性能差がはっきりしており下位チームで上位に食い込むのは至難の技です
でもこれがこのゲームの魅力です
下位チームでは1位を目指すのではなくポイント獲得を目指す
後半になればポイント差を考えレースの作戦も変わってきます
今の位置をキープする為に安全策をとるのか上を狙って危険な賭けにでるか

作戦はレース運びだけでなくクルマのセッティングにも影響します
単純なレースゲームでなくシミュレーションの要素も兼ね備えた初の本格的なF1ゲームだったと思います
もちろんレース部分も良いできです

超高速スクロール、やり直しのきかない一発勝負緊張感が半端じゃありません
コースを覚えてなければ勝つのは不可能なのでフリーランでひたすら走り込む必要があります
そして完璧に走っても車の性能差で負けてしまう厳しさ

今だったらとてもやる気がしませんが当時は新鮮でやり倒しました

その完成度の高さで大ヒットして後にメガドライブ、ファミコン、スーパーファミコンにも移植されました
初期F1ゲームの代表作だと思います

このゲームを作ったニチブツ(日本物産)はこれ以外だと麻雀の印象しかありません
いきなりF1ゲームしかもこれだけの完成度の作品をリリースする経緯はどういうものだったのでしょうか
社員の一人に熱烈なF1マニアでもいたのでしょうか

F1サーカス【PCエンジン】レビュー」に2件のコメントがあります

  1. 当時の開発者の1人です。このゲームは元々プログラマーのM氏が遊びで作った事から始まり、それに目をつけた企画者Tが本格的にゲーム化しようという事でスタートしました。
    当時はF1ブームも相まって開発者全員と言っても4人ですが、どっぷりF1漬けの日々でした。

    1. まさか自分のブログで当時の事情が知れるなんて (続けてみるもんだ)
      ゲームオタクとしてはクリエイターの話が聞けるとかテンション上がりまくりです
      やっぱり好きで始まった企画なんですね しかしあれが4人で作られたとは
      何も考えずに遊んでた小学生にも伝わるなんてクリエイターってのはスゴイ 
      コメントと当時の楽しい時間ありがとうございました!! 

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