ディスクが羨ましがられる時がきた

ファミコンディスクシステム 悪魔城ドラキュラ【コナミ】1986年9月26日
言わずとしれた名作 コナミを代表するタイトルにしてファミコンを代表するアクションそしてディスクを牽引したタイトルですね
当時ディスクスシステムというのは非常に中途半端なものでした
次世代機でもないし必須の周辺機器という感じでもなくゲーム好きだけが買うアイテムという印象
私はすでにゲームオタクだったのでディスクシステムを購入しましたがファミコンを持ってる友達でも買ってる人は2割くらいでしたかね
理由は単純魅力的なタイトルが無かったからです
任天堂こそゼルダやメトロイドというAAAタイトルを投入しましたがサードのタイトルはかなり微妙な感じ
というか任天堂自身もゴルフやサッカー等昔のゲームを投入したのでどうしてもファミコンの下位互換的なイメージ
今でいうXboxライブアーケードのような感じでしょうか
そんな中コナミがいきなり悪魔城ドラキュラというAAAタイトルを投入したのです しかも新規タイトル
それまでディスクに興味の無かったキッズも悪魔城ドラキュラには惹かれたはずです
ゼルダはRPGなので時間をかけないと面白さが伝わりませんがドラキュラは友達の家で1プレイでもすればハマります
そもそもタイトルからして素晴らしい「悪魔城ドラキュラ」ってめちゃくちゃ語呂が良くてインパクトありますよね
海外版「キャッスルバニア」もカッコいいですが完全に日本語タイトルの勝ちでしょう
ディスク購入後友達の中で初めて日の目を浴びたのがこのドラキュラですね
実際ドラキュラ目的でディスクやツインファミコンを購入した人も多いでしょう
ゲーム内容はオーソドックスな横スクロールアクションです
しかしグラフィック、BGM、操作性、ゲームバランス全てが高次元でいかにもコナミらしい作品です
そしてなんといってもおどろおどろしい世界観でしょう

ファミコンでこの演出です まさに悪魔城
同時期に魔界村がありますがこれだけホラー要素の強いゲームはほとんど無かったので友達のプレイを見てるだけでも楽しめました
武器がムチなので剣と違い半テンポ遅れるのですが後ろに振りかぶってビュッと敵をしばく感じがすごく良くできてます

この時代シモンと並んでもう一人ムチのの使い手がいました
ご存じジョーンズ博士です

インディジョーンズの大ヒットで当時の子供はムチに憧れており縄跳びで空き缶を狙いバスタオルで弟をしばいていたのです
ブルースリー世代がヌンチャクに憧れたようにこの世代はムチに憧れたのです(ホントか)
そして切り替え式のサブウエポン コレの使い方次第でゲームの難易度が大きく変わってきます
ネックは難易度
当時のコナミゲーらしく難易度は高め典型的な死にゲーです
大きなストレスがノックバックです
敵に食らって死ぬというよりはノックバックで穴に落ちて死ぬのです
忍者龍剣伝でもお馴染みの死にパターンですがファミコンの中でも最もムカつく死に方の一つです
私は早々とクリアを諦め友達や兄弟のプレイを見ていましたね
ちなみにファミコンで最も間抜けな死に方はコレ

この後コナミはディスクでドラキュラⅡを発売
初代はROMカセットでも発売されますがディスク版から6年以上後になってからです
海外ではディスク版から1年後にはROMカセットで発売されていますから技術的な問題ではないでしょう

なぜにコナミはディスクシステムにそこまで義理立てしたのでしょうか
どんな理由があるにせよディスクユーザーにとってコナミは非常に大きな存在だったことは確かです
なんせコナミのおかげで「ウチにはドラキュラがあるんだぜ」と自慢できたんですから