爺ちゃんの気持ちが分かったYO
スーパーファミコンソフト ボンバーマンビーダマン【ハドソン】1996年12月20日
私は玩具のビーダマンはほとんど知りません
お腹からビー玉が飛び出すくらいの事は知ってますがあれでどうやって遊ぶのかはよくわかりません
ゲームの方は至って単純
ボーリングのピンが爆弾になっていると考えれば分かりやすいかと
爆弾にビー玉を当てて爆発させ他の爆弾を全てを誘爆させればクリアです
爆弾は動いているのでタイミングも重要になってきます
ボンバーマンとくらべるとかなりパズル寄りですね
この説明を聞いてどう思ったでしょうか
ふ~ん・・・という感じじゃないでしょうか
実際プレイしてもそんな感じです
爆弾の誘発といってもタイミング合わせて投げる以外は特にやる事もなく初代の爽快感や緊張感もありません
クリアのパターンも決まっているので一度クリアすれば終わりでさらなに高得点を狙うというリプレイ性もありません
ボンバーマンの完成度が高いだけに評価はイマイチだったと思います
すでにスーパーファミコンでは対戦版のボンバーマンが発売されていたので尚更です
もちろんビーダマンにも対戦モードがありマルチタップを繋げば4人対戦も可能です
実はこのゲーム間違えて購入しました
18歳の頃ボクは友達2人と3人暮らしをしていました
その中でバイトをしているのはボクだけだったので他の2人よりお金に余裕がありました
バイトの給料日に腹をすかした友に何かうまいモノでも買って帰ろうと思いケンタッキーを買いました
普段男3人の共同生活なんてろくなもんじゃありません
毎日寝ても覚めて顔あわせているので会話もなけりゃやる事もありません
家の中にあるのは日に焼けて黄色くなったスーパーファミコンと差さりっぱなしのエキサイトステージだけ
横には何度読んだか分からないヨレヨレになった漫画本がうず高く積み上げられホコリをかぶっています
世間ではそろそろPS2が出ようかという時代です
帰り道ふと思い立ってゲームショップに寄りました
明日も休みだし財布だけじゃなく発想も貧困な2人相手じゃやる事も無いし桃鉄でも買って帰ろうと思ったのです
あいにく桃鉄は売り切れておりその代わりに買ったのがこのビーダマンでした
ボンバーマンと間違って買ったのです
とはいっても別にコレをボンバーマンだと思って買った訳じゃありません
ボンバーマンビーダマンというタイトルからしてボンバーマンも収録されているんだろうと思って買ったのです
テトリス2+ボンブリスみたいなイメージでした
ゲームとフライドチキンを持って帰ると貧しい友2人はケンタッキーにテンションがあがったようです
ここ数日納豆だの卵かけごはんだけで凌いできたのですから当然でしょう
貧しく卑しい友2人はどの部位がいいだの立場を忘れて言い合っています
これだけ喜んでくれればほどこした甲斐もあるというものです
多少多めに買った事もありボク達はたらふくになりました
ここで満を持してビーダマンとさらに一緒に買っておいたマルチタップとコントローラーを取り出しました
突然のサプライズに2人は驚きよろこびました
早速テレビにつないで数週間ぶりにSFCを起動しました
3人プレイを選んでいざ対戦!
・・・・したもののボンバーマンと全く違うゲーム内容
他の2人も僕と同じようにボンバーマンを期待していましたからこのゲーム内容はいかにも初夏不良でした
登校前に今日はカレーだよと言われて楽しみにして帰ったら甘い魚の煮つけが出てくるようなもんです
対戦のゲームシステムは4辺にわかれてボールを投げ合うというシンプルというか浅いシステムです
やってる事はぺんぎんくんウォーズと大差ありません
1ゲームもすればもう十分と言った感じでした
マルチタップまで買ったのに・・・得意げに出してしまっただけに惨めでした
こんな時友達ならボクの気持ちを傷つけないようにお世辞の一つでもいってプレイを続けるものです
しかし貧しい友は
「面白くねえ!」「ボンバーマンじゃねえのかよ!」「桃鉄にしとけよ!」などと言いたい放題
貧しい友はお金だけじゃなく心まで貧しいようでした
しかしボクとしてもつきあってもらって遊びたいとも思いませんでした というより気を使われてこのゲームをやる方がきつかったと思います
数日後に泊まりにやって来た別の友達がなぜか夜中に1人でやっていた記憶があります
くだらないエピソードですね