まだまだ行ける
セガサターン ゲイルレーサー【セガ】1994年12月3日
オリジナルはアーケードの体感筐体『ラッドモビール・セガ』です
バーチャレーシングが出る前、3Dゲームに移行していく時代の後期の疑似3Dレースゲームといった感じ
さすがにこの時代となると疑似3Dも成熟して挙動やスピード感も初期の3Dレースゲームに比べても見劣りしません
体感筐体なので迫力もスゴイ
しかし移植となると話は別です
1994年というとすでに家庭用でもバーチャレーシングが出てますしPS版リッジレーサ―の発売も1994年です
アーケードそのままなら通用したかもしれませんが移植の出来は微妙・・・
まさにポリゴンに対して疑似3Dの劣るところが出ちゃってます
遠景がいきなり現れるのはいいとしてライバル車や対向車も手品のようにいきなり目の前に現れます
理不尽な難易度になってるという訳ではないのですが車ゲームに一番重要?な臨場感に欠けるのです
このゲームの一番の魅力は臨場感なだけに余計もったいない
起伏の激しいコースや時間経過この辺はアウトランでも再現されていましたがゲイルレーサーはさらに一歩進んでいます
夜になればライトを点けて雨が降ればワイパーを使います
土砂降りの中300㎞/hでアメリカ大陸を爆走するなんて最高のコンセプトですこれぞゲームですね
またライトやワイパーのスイッチを自分で入れるというのがポイント
暗闇の中ライトを消したままでも走れますしワイパーをつけ忘れて雨の中走ってるなんて事もあります
こういう小さなギミックが車ゲームというかドライブゲームには重要なんです
小さなギミックというとソニックのマスコット
フロントガラスにぶら下がったソニックが走行中ブラブラと揺れます
車の挙動に連動している訳ではなりませんが面白い仕掛けですね
移植の出来はイマイチですが悪いゲームではないと思います
当時ほとんど無かった天候を取り入れたのは大きいですし周回レースではなくアメリカ横断というのもナイス
しかしなぜセガはレースゲーム一発目に名作デイトナUSAを持って来なかったんだろう
ライバルのプレイステーションが一発目にリッジレーサーを持ってきたのとは対照的
なんだかメガドライブとPCエンジンと同じような流れですね・・
個人的には好きなゲームですが世間一般の評価としてはきっとイマイチかもしれませんね
アメリカ横断は後のレースゲームでも題材にされましたがやっぱりドライブゲームは面白いと思います
別にその土地を忠実に再現してなくてもいいんです(どうせ元々知らないし)
その土地の雰囲気を味わえるだけで十分だと思います
という訳でぜひ日本一周のレースゲームを!